薬を持つ男性と患者を診る医者

高血圧症の方の中には頻尿を訴える方もいる

高血圧は様々な病気の原因になります。
その一つに腎臓に悪影響を及ぼし、頻尿を引き起こします。
腎臓という臓器は、日中溜め込んだ塩分を排出しようとする働きをします。
多くの方が夜間頻尿で頭を悩ませ寝不足になっているため、早期の対応が必要です。
どうして高血圧の症状が頻尿に関係するのか今一度詳しく調べるべきです。

夜間頻尿の一般的な症状は膀胱にたまる尿が少ないけれど、膀胱が収縮して脳がトイレに行きたいと指示を送るので、排尿したくなります。
水分摂取量の過多も要因の一つに挙げられます。
昼間の時間帯はトイレに行く回数が多いけれど、尿量は少なく、一方で夜間になると多くなります。
その背景には塩分過多が関係していて腎臓が体内の塩分を出そうと活発に働いているためです。
専門的に言えば、日中に尿を排出すると夜間に腎臓が多量の尿を作る必要がないという見識もあります。
朝方に高血圧症状が見られる方は腎臓機能に負担をかけている可能性があります。

一番大事なのは、生活習慣を見直すことです。
塩分の摂りすぎは体に毒です。
血圧の上昇により血管の収縮が激しく、負荷を与えます。
動脈硬化なども引き起こす危険性があるので、未来を健やかに過ごすには軽視してはいけません。
塩分の排出を促すカリウムという物質も大切で、野菜や果物などからも取ることができます。
今現在は減塩ブームなので、表示内容の数字を細かく計算しながら、調理して食べる工夫もこれからは必要です。

高血圧対策をしていても頻尿に悩む場合は、専門医に良く相談して薬剤を処方してもらいましょう。
薬で対処するのも安心ですが、まずは体に優しい方法で症状を改善するべきです。
高血圧に悩む方全てが頻尿ではありませんが、心臓病や腎臓病など重大な病の引き金になってしまう可能性があることを留意するべきです。

自分で対処できる療法を取りながら、頻尿の症状を医師に訴えることで症状改善に向けて治療を継続しましょう。

頻尿なのに利尿薬が有効の場合があるのはなぜ?

利尿薬は尿の量を増やす薬ですから、頻尿の人が服用すると治るどころか逆にトイレが近くなると考えるのが当然です。
しかし場合によっては頻尿の治療に利尿薬が用いられることもあります。
利尿薬が有効なのは、主に夜間・早朝高血圧が原因となっている夜間頻尿です。
夜間・早朝高血圧は深夜から早朝にかけて急に血圧が上昇する症状で、脳梗塞や心筋梗塞に繋がるリスクが高いとされています。

夜間・早朝高血圧は日頃から塩分の摂取量が多い人に起こりやすい症状です。
血液中に塩分が多いと、寝ている間に腎臓が塩分を排泄しようとして、血圧を上げるホルモンを放出します。
上がった血圧を利用して大量の塩分を濾過する仕組みですが、このとき水分も一緒に排泄されることになります。
また上がった血圧を下げようとして、心臓からは尿を増やすホルモンが放出されます。
これらの結果として尿量が増え、膀胱が刺激されて尿意で目が覚めるというわけです。

利尿薬にも幾つかのタイプがあって、単純に尿量を増やすだけではありません。
高血圧の治療に用いられるのは、緩やかに尿を増やして塩分の排出を促す薬です。
服用すると確かに排尿回数は増えるかもしれませんが、血液中の塩分は減っていきます。
そこで利尿薬を朝に服用すると、昼間のうちに尿と一緒に塩分が排泄され、夜間の血圧上昇を抑えることができます。
そのため夜中にトイレに起きることが少なくなります。

もちろん利尿薬さえ使っていれば高血圧が治るわけではなく、日頃の生活習慣を改善することが大切です。
頻尿傾向のある方は特に塩分を控えることが求められます。
また心筋梗塞や脳梗塞の予防として寝る前に水を飲む方がいますが、これは尿を増やすだけであり、確かな効果は検証されていません。